余命宣告 ~女子管理職定年カウントダウン日記~

50代の楽しみ方

介護と覚悟 

母が、脳梗塞で倒れて10年

介護生活が始まる

気丈で弱音を1ミリも吐いたことのなかった母

以前にも大きな病気を患った時

障害者手帳を発行されることを拒否

自ら障害者という現実を跳ね除け

健常者と同じ生活ができるまで

回復したことがある母

しかし今回は、すっかり気が弱くなり

寝たきりで、弱音を吐き、周りの人に甘える母

子供のように甘える母に

少し解放感された気分になる自分がいた

今まで、母に厳しく監視されていたような…

そんな関係が一気に逆転し、母の目を意識することのない

人生となったこの10年

でも、この10年の間、幾度と入院し、手術を受け

幾度となく、「今回は危ないかも」と

思わされてきた。

今回ははっきり医師から余命宣告を受ける

それも「あと一週間」

いつかは、訪れるこの瞬間

覚悟はしていたが、ついにこの日がきた

走馬灯のように、過去の自分の行動に後悔は

なかったかを自問自答する

後悔しても仕方がない

自分が選んだ行動なのだから

そんな風に、思いながら時間がたち

気を紛らすかのように仕事へ行く

母はECUに入っている

付き添うことができない

なので仕事へ行く

兄がもう一度、医師から病状を聴く

あれっ…  元気になっている

余命宣告はどこへ?…

安心はまだ早いが、覚悟は少しお預けとなった

母の生命力の強さに、またもや翻弄された

 

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